ポリエステルロープ
どんなロープ?
伸びの少ない強力なロープ
ナイロンに次ぐ強度がありながら、ナイロンと比べて伸びが少ないのが特徴です。
また、耐水性と耐候性に非常に優れ、この点ではナイロンよりも優れています。水に沈みます。
ポリエステルロープの短所
同じような強力なロープのナイロンと比べて、さらに比重が大きく、重いことが挙げられます。
ポリエステルロープはこんなところで大活躍
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法面用親綱として -
介錯ロープとして -
耐震補強用ロープとして
ポリエステルロープの 歴史

ポリエステルロープの誕生
ポリエステルロープは、ポリエステル繊維の発展とともに登場しました。ポリエステル繊維自体は1941年にイギリスのキャリコプリンターズ社によって開発されましたが、ポリエステルロープとしての利用が本格化したのは1950年代以降です。
1953年にアメリカのデュポン社がポリエステル繊維の工業生産を開始し、その後、ポリエステルの優れた特性(耐久性、耐紫外線性、耐摩耗性など)を活かしてロープとしての利用が広がりました。

海洋や屋外で力を発揮するポリエステルロープ
特に、海洋環境や屋外での使用に適しているため、漁業やマリンスポーツ、建設業などで広く使用されるようになりました。
ポリエステルロープのデータ
強さ | 伸びやすさ | 比重 | |
---|---|---|---|
ポリエステル |
1.38 |
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ポリエステル |
1.38 |
ポリエステルロープの種類と違い

ポリエステルマルチロープ
特徴: 複数の細いフィラメント(繊維)を撚り合わせて作られており、非常に柔軟で滑らかな手触りが特徴です。耐摩耗性と耐紫外線性に優れています。
用途: マリンロープ、クライミングロープ、スポーツ用ネットなど、柔軟性と耐久性が求められる用途に適しています。

ポリエステルスパンロープ
特徴: 短い繊維を紡いで作られており、柔らかく、吸水性があります。耐摩耗性はマルチロープに比べて劣りますが、低コストです。
用途: 一般的な結束用途、軽量物の固定、家庭用ロープなどに適しています。